即売会に一般参加すると、大抵の場合午前中だけで用事が済み、手持ち無沙汰になるものです。大阪南港や本町の会場だと違和感なく日本橋へ寄って午後や夕方を潰すものですが(新大阪だと微妙…)、これが神戸三宮となるとどうか。
他地方からの参加者だけではなく、下手をすると大阪や京都の方でも神戸のオタク街であるセンタープラザを知らないのではないか…等という地域密着型危機感によって作成してみました。
取材等は2007年2月頃。初出はなのはFestival2カタログ56、57pおよび会場内チラシ置き場。
タイトルイラスト担当は藤井かほ、背景は西館と東館の2階連絡通路にある広場、プラザスクウェアです。
短くまとめようとして説明になっていない文章が載っていますが、改めて解説しますと…
さんプラザからセンタープラザ西館までのビルは1970年代、神戸の中心街が元町から三宮へ移ってくる頃に再開発事業で建設されました。大阪駅前第1~4ビルと似ていますね。区分所有ビルなのも同じです。
センタープラザ西館2階にアニメイトジュンク店(現在の三宮店)が入居したのが1983年のこと。1988年の時点では他にもパソコン店、モデルガン店、模型店等が入居していたようです。その後PCソフト店や漫画専門店、大型書店(東館3階の駸々堂、後に倒産)の進出もあり、90年代前半には既にオタク街としての集積があったと考えて良いと思います。
95年の震災後、アニメイトの増床、メロンブックス、とらのあな、ゲーマーズ、ボークス、イエローサブマリン等の進出ラッシュにより西館2・3階の店舗の過半をオタク系店舗が占め、東館、ジュンク堂、ゲーマーズという隣接するビルを含めればPCハードや中古同人誌を除く用事は大抵済んでしまうと言う高密度なオタク街が完成し、現在に至ります。
…以上、かなり主観的な解説でした。間違いがあればご指摘下さい。
なのフェス2終了後に各方面から伝え聞いたところによれば、無事多くの方が帰路センタープラザ方面に寄られたようで、お役に立てたのなら幸いです。
なお、メロンブックス神戸店では8日から大々的になのはFestival2新刊&なのは特集をして下さっているようで(サンクリ新刊が入った今でも縮小しつつ継続中)。当日殆ど買い物できなかったので、その分ここで買わせて貰っています。ありがたや。
本当は4~6ページほど使って各店舗の軽い紹介なども載せたいところだったのですが、流石にカタログに載せる内容としては冗長というのもあり、そもそも編集作業に割ける時間的余裕が全くなかったというのもあり…
メロン進出前から通っているエリアなので、そのうち纏めたいですね。
記事右下の「元町高架下商店街」通称”モトコー”については、丁度良い紹介サイトがありますのでそちらをご覧下さい。
モトコーマップ(nekokitiのページ)
また、三宮・元町エリアの書店/古書店情報は下記のサイトが詳しいです。
三宮の書店・古本屋モトコーマップ(書皮の名刹)
元町の書店・古本屋(書皮の名刹)